OB藪恵壹氏が見る阪神好調の要因 鍵握る交流戦には「岩田起用」のススメ
2015年の交流戦で好投した岩田「パの打者はツーシームに手こずるんですよ」
そして、30日からは交流戦が始まる。毎年交流戦を勝ち越したチームがクライマックスシリーズまでコマを進める傾向にある。阪神が交流戦を勝ち越すためのポイントとして「岩田稔の起用」を提言している。
「パ・リーグの打者は岩田のツーシームに手こずるんですよ。強引に打ちに行くとショートゴロや二塁ゴロになる。2015年に交流戦で4試合に先発して、ソフトバンク戦こそ4回1/3を4失点で黒星でしたが、残り3試合は2勝0敗、25イニングを投げて自責は6点です。彼を交流戦に合わせてピンポイント起用してもいいと思いますね。
あとはDHのあるパ・リーグ本拠地でどう戦うか。ロッテ、オリックス、ソフトバンクの合計9試合。慣れていない試合形式で負け越さないことですよね。おそらくDHは福留でしょうから、ライトに中谷、隼太の先発もあるかもしれない。相手打線に投手が入らないことも1つの鍵でしょう。
ここを勝ち越しで乗り切れれば、いい形で前半を終えられる。そうすれば、CS進出やリーグ優勝も具体的に見えてくるかもしれません」
これから差し掛かる中盤で、阪神はどんな戦いを見せてくれるのか。広島との首位争いが激化するのか、あるいは独走態勢に入るのか。交流戦の戦い方も含め、注目だ。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato