ロッテ新助っ人サントスが入団会見、伊東監督は「一日も早く合流させたい」
入団会見前にフリー打撃も披露「時差ボケのわりに振れた」、30日に実戦デビューも
ロッテの新外国人ロエル・サントス外野手(29)の入団会見が26日、オリックス戦の試合前にZOZOマリンで行われ、背番号は「10」と発表された。前日に来日したばかりだが、入団会見前には、早くも室内練習場でフリー打撃を開始。「時差ボケもあるだろうが、しっかりバットも振れていた。自主トレもやってたみたいだ」と伊東監督は期待した。
サントスはWBCキューバ代表として3月に来日。“走り打ち”の1番打者として、出塁率.318をマークし、センターで美技も連発して大きなインパクトを残した。歴史的貧打から借金20と最下位に低迷するチームの起爆剤として期待されるだけに「デスパイネと同じチームでプレーして、ロッテは凄くいいチームで、ファンも素晴らしいと聞いている。そのチームの一員となれてうれしい」と意欲をみなぎらせた。
同席した林球団本部長は「開幕前から補強ポイントと考えていた。得点力アップに貢献してもらいたい」と語り、チームの沈滞ムードを自慢の機動力で一掃してほしいと話した。25日のソフトバンク戦で今季初の2桁12得点、2年ぶりの1試合5本塁打で、チーム打率も.197とようやく2割が見え始めた。新外国人のダフィーも今季2度目の1試合2発を放ち、大砲不在から脱却にも若干明るさが見え始めたが、1番打者の緊急補強は伊東監督の本来の狙いとズレがあるのは事実。一発よりも、攻撃的なバッティングで、チームのムードを変えてほしいのが本音だろう。
キューバリーグは現在オフだが「時差ボケのわりにはバットも振れた。早く100%の状態にしたい」とサントス。30日の阪神戦の前に、ZOZOマリンでイースタンの日本ハム戦があり、調整にはいい機会となる。「そのあたりも含めて、慎重にしたい。出来れば一日も早く合流させたいが、本人と話し合って決めたい」と伊東監督。サントス自身は合流の時期について「一日も早く」とだけ話したが、30日からは始まる交流戦期間中には合流する。お立ち台での決め台詞も「ウノ、ドス、サントス」に決まった。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono