田中将大、8回途中1失点&自己新13K 白星ならずも快投で復調アピール
援護がない中で5安打無四球の快投、最近2戦で炎上も“お得意様”相手に復活
ヤンキースの田中将大投手が26日(日本時間27日)、本拠地でのアスレチックス戦に先発した。過去3戦3勝の“お得意様”を相手に7回1/3を5安打1失点無四球、自己最多を更新する13奪三振と快投。打線の援護がなく、6勝目はならなかったものの、炎上が続いた過去2試合からの復調をアピールした。
最近2試合は計4回2/3しか投げられず、7被弾含む16安打で14失点を喫した田中。苦しい投球が続き、ニューヨークでも厳しい声が上がる中での登板となった。過去3試合で3勝0敗、防御率1.31と抜群の相性を誇るアスレチックスとの対戦。今季、5試合で防御率2.45と相性のいい女房役ロマインとのコンビで、田中は立ち上がりから相手打線を圧倒した。
初回はデービスをスプリット、ジョイスはスライダーで空振り三振。ラウリーには二塁打を浴びたものの、デービスはスライダーで空振り三振に仕留めた。
2回もヒーリー、プルーフをスプリットで空振り三振。ボートはニゴロで3者凡退に仕留める。3回はカナをスライダーで空振り三振、ロサレスはスライダーで右飛、デービスはスライダーで空振り三振と2イニング連続の3者凡退。4回はジョイスをスプリットで空振り三振に打ち取った後、ラウリー、デービスに連打を浴びたが、ヒーリーを右飛に仕留めると、プルーフはスライダーで空振り三振。4回までに9三振と快投が続く。
5回は先頭ボートを二ゴロ。続くカナはセンター前への当たりにヒックスが飛び込むも捕れず、後ろに逸して二塁打とされてしまう。しかし、ロサレスは右飛、デービスは三ゴロと落ち着いて後続を断つ。6回も先頭ジョイスはスプリットで空振り三振、ラウリーはニゴロ、デービスはスライダーで空振り三振。メジャー自己最多に並ぶ11奪三振とした。
味方打線も相手左腕マネイアを打てない中、田中は好投を続ける。7回は先頭ヒーリーをスプリットで空振り三振。キャリアハイを更新する12奪三振とした。プルーフは初球で三邪飛。ボートはセンターへの大飛球となったが、ヒックスがフェンスに激突しながらつかむと、田中はマウンド上で両手を叩いてから、上に突き上げた。
96球に達していた田中は8回も続投。先頭カナに粘られながら、最後はフルカウントから10球目のスライダーで空振り三振。しかし、続くロサレスにレフト前ヒットを浴びたところで降板。ヤンキースタジアムのファンからスタンディングオベーションを浴び、ダグアウトに戻った。2番手クリッパードが牽制悪送球で走者を三塁に進めてしまうも、デービスは三ゴロ。ロサレスは本塁でアウトになった。しかし、ジョイスは四球で歩かせるとラウリーはタイムリー。MLB公式サイトでは、田中に失点1、自責点1がついた。その後、クリッパー度は2点目も失った。
田中は援護がなく降板し、3試合ぶりの白星はならなかったが、過去2試合から復調をアピールする圧巻の投球。111球を投げてストライクは76球。6.56だった防御率は5.86となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count