落合、イチローも…広島安部、史上18人目の初規定打席、即首位打者なるか?

「遅咲きの大打者」になるか、「一発屋」で終わるのか

 若松勉、落合博満、古田敦也と殿堂入りした選手が3人、イチローも含まれているが、ドラフト制度施行後の選手では、ドラフト1位(巡目)は、内川聖一だけ。あとは2位以下だ。また外国人と中根を除いて、プロ入り1年目の選手はいない。

 いずれも競争を勝ち抜き、レギュラーの座をつかんで一気に才能が開花した選手たちだ。イチローはこの年から7年連続首位打者、正田耕三も2年連続首位打者になっている。一方で、吉岡悟は、規定打席に達したのは2回だけ、安部の先輩、嶋重宣も3回だけだった。

昨年の首位打者である巨人、坂本勇人は円熟味を増し、安打製造機になろうとしている。シーズンはまだまだ長い。安部が首位打者をとるのは厳しいかもしれない。しかし、ここから猛烈に打ち出す可能性もある。

 安部友裕が「遅咲きの大打者」になるのか「一発屋」で終わるのか。まずは今シーズンの打席に注目だ。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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