アーチ量産のホークス内川「ベンチも珍しい人が打ったと喜んでくれる」
最近5試合で4本塁打、好調打線をベテランが牽引
ソフトバンクの内川聖一外野手が27日、敵地での日本ハム戦で11号2ランを含む2安打3打点と活躍し、13-8の勝利に貢献した。
初回まずは先制打でチームを勢いに乗せた。1死一、三塁、フルカウントから有原の外角低めフォークを技ありの一打で右前へ運んだ。「最初のチャンス。(味方の投手が)初先発の松本だったので、先に点を取ってやりたいという思いでした」と振り返った。
7点リードの4回には左腕・エスコバーの直球を左翼席へ。「打った瞬間入ったと思いました。点差が開いていたので、思い切って打ったら最高の結果になりました」と笑みをこぼした
ここ5試合で4本塁打。ヒーローインタビューでアーチ量産の要因について質問されると「その要因が分かっていれば、もっと打っているので。分からないくらいがちょうどいい。ベンチも珍しい人が打ったと喜んでくれるので頑張ります」と照れくさそうに笑った。
両軍合わせて29安打21得点という乱打戦を制した。「負けられない思いがお互いにぶつかるとプロ野球は盛り上がる。いい試合で切磋琢磨したい」と意地と意地のぶつかり合いを歓迎。「明日も勝って福岡に帰りたい」と力を込めた。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa