ダルビッシュから豪快逆転弾バティスタ「ホームランにできてラッキーだ」
この日まで20打数1安打と苦戦も「失投を逃さず打てた」
27日(日本時間28日)敵地ブルージェイズ戦で6回を5安打3失点(自責3)とし、今季8度目のクオリティスタート(QS、6回以上で自責点3以下)を記録したレンジャーズのダルビッシュ有投手。4回まで相手打線を圧倒したが、5回に浴びたバティスタの9号逆転3ランに泣き、今季3敗目(5勝)を喫した。トロントのテレビ局「スポーツネット」公式サイトによると、右腕に黒星を付けた強打者は「ラッキーだった」と謙遜したという。
2010&11年に2年連続本塁打王に輝くなどリーグ屈指のホームラン打者として知らるバティスタだが、実はダルビッシュを苦手としていた。これまでの対戦成績は20打数1安打、本塁打はゼロで9三振という結果。この日も第1打席、第2打席ともに中飛に倒れていた。
だが、5回2死一、三塁で迎えた第3打席にスイッチが切り替わった。初球の外角高めスライダーを見逃さずにフルスイングすると、打球は左翼席に突き刺さる逆転3ラン。記事によれば、バティスタは「ホームランにできてラッキーだ」と話すと同時に、「ウチの打者は打てる球を探していた(けど見つからなかった)。自分は失投を逃さず打てた」と、ダルビッシュに敬意を払ったという。
ブルージェイズのギボンズ監督も、ダルビッシュについて「屈指のエリート」と絶賛。攻め手に欠きながらも、5回に見せた“ほころび”に付け入った自軍打線を「かなり球数を投げさせた」と評価し、「ホセ(バティスタ)は高め変化球を見逃さず、為すべき仕事をやりとげてくれた」と話した。
1球が命取りとなってしまったダルビッシュだが、対戦相手に“手強い”という印象だけはしっかり刻みつけられたようだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count