ホークス先発陣に今季12球団初の異変…4戦連続5回持たず、疲弊する救援陣
リリーフ陣に4連投させない指揮官だが、最近7試合で石川、森は5登板
しかも、23日のロッテ戦(ヤフオクD)では東浜が7回を投げているが、その前の試合、21日の西武戦(メットライフ)の寺原は2回2/3、20日の同戦は中田が2回1/3で降板している。7試合中6試合で先発が責任イニングの5回を投げ抜けていない。和田、武田が戦列を離れ、摂津、中田といったベテランは精彩を欠く。台所事情は厳しいと言わざるを得ない。
これに付随して出てくるのが、中継ぎ陣への負担の増加だ。石川が先に上げた7試合中5試合、森も5試合、五十嵐が4試合、飯田も4試合、23日に昇格した笠原は24日から3連投と登板が増えている。27日はリードを守り抜くために5回に五十嵐を投入。加治屋、岡本、笠原、飯田とブルペンには残っていたが、6、7回を森、8、9回を岩崎が投げた。家庭の事情で一時帰国中の守護神サファテを欠く中で、必勝を期した決死のリレーだったのだろう。
投手出身の工藤公康監督は、就任以降、サファテを除くリリーフ陣の連投を原則3連投で止めるようにしてきた。名前を挙げた中継ぎ投手も、この間4連投はしていないが、これだけ先発陣が度重なるKOを食らうと、負担がかかっていてもおかしくはない。その影響が、今後出てこないか、気掛かりだ。
28日の日本ハム戦は、背中の違和感を訴えて登板間隔を空けてきた千賀が先発予定。病み上がりの右腕だが、何としても、悪しき流れを断ち切る投球を見せてほしいところだ。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani