伊東監督は「十分すぎる投球」と評価も…ロッテ関谷、自己採点辛く「悔しい」
6回まで無失点も、7回に逆転許して黒星「自分のせい」「キレが落ちた」
敗戦投手にはなったものの、昨年5勝のロッテ関谷が今季初登板で好投した。28日のオリックス戦、6回までわずか4安打で無失点。味方の援護は初回角中のタイムリー1点のみだったが、淡々と投げ込んだ。
7回先頭の中島に左前打を許すも、武田の送りバントを自らの好フィールディングで二塁に封殺した。ピンチの芽をつんだかに見えたが、安達にエンドランを決められると、若月には136キロの速球を捉えられ、三塁線を破られて同点。2死からルーキー土肥が2番手で登板したが、代打宮崎にタイムリーを浴びた。
試合は1-2での敗戦。伊東監督は関谷について、試合前に「4、5回が壁というのがある」と中盤に崩れる傾向を心配したが、4回2死からモレル、中島の連打で二、三塁のピンチも武田をピッチャーライナーに打ち取っていただけに、「十分すぎる投球をしてくれた」と信頼感を口にした。
もっとも、関谷自身の自己採点は辛い。「負けてしまって、悔しいです。緊張で腕が振れなかったが、何とかゲームは作れた。でも、投球フォームとか、ファームでやってきたことは、半分ぐらいしかしか出来なかった」と不満を口にした。若月の同点打も「自分のせいというか、フォーム的なこともあって、(ストレートの)キレが落ちた」と課題を口にしている。
「次に投げるチャンスをもらったら、しっかりやります」
交流戦期間中になる2度目の登板へ向けて、気持ちを切り替えていた。
【了】
細野能功●文 text by Yoshinori Hosono