育成出身25歳がソフトB救世主に? プロ初先発へ、工藤監督「今がチャンス」
工藤監督「今がチャンス」
「結果的に9回を投げ切りたいというのはありますけど、それは1回1回、1球1球を積み重ねた結果になる。先を見過ぎないようにしたい。当たって砕けろ、みたいな感覚ですね」。自らに、過度な期待はしない。出来ること、やるべきことを、しっかりとやることに集中する。
昨季途中に育成から支配下となり、今季は初めて開幕1軍を掴み取った石川。ロングリリーフ要員として、ここまで17試合に登板し、防御率2.81の成績をマーク。初の1軍での日々を「投げることが経験、成長になる。投げる喜びを感じながら、投げないといけない。先発も成長出来る1つのチャンス」という。
「調子が良くても、悪くても、まとめられるか、ストライクゾーンで勝負できるか」と語る石川。先発を任せることに決めた工藤公康監督は「球威、力のある投手なので、先発というよりも、最初のリリーフくらいで投げてくれればいい。今がチャンス。いい投球をすれば、次回にもつながる。彼の可能性を試す意味でも、いいのかなと思います」とした。育成出身の25歳が、ソフトバンク投手陣の救世主となるだろうか。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani