アストロズ660回目の奇跡…終盤2回14得点の大逆転劇 5月貯金20は球団初
8回に6点以上差を返したのは1962年以来初の出来事
メジャー30球団最高勝率でア・リーグ西地区首位を快走するアストロズが29日(日本時間30日)、敵地ツインズ戦で大逆転劇を演じた。2点を先制しながらも逆転されたアストロズは、6点を追う8回に打者14人の猛攻で11点を挙げて再逆転。9回にも3点を加えて16-8と大勝し、貯金を「20」に伸ばした。
好調アストロズが止まらない。この日はツインズ先発サンタナの前に打線が沈黙かと思われたが、8回に3四死球に加えて1本塁打を含む8安打で11得点の猛攻を披露し、勝利をかっさらった。球団公式サイトによると、1962年以来、アストロズは6点以上を追う展開で8回を迎えた試合は0勝659敗と勝率ゼロ。660回目の奇跡とも言える勝利だった。
さらに、地元紙「ヒューストン・クロニクル」電子版によると、1イニングに11得点を挙げたのは、1994年7月18日カージナルス戦以来の出来事で、16得点はチームの今季最多得点となった。5連勝で36勝目を飾ったチームは早くも貯金20としたが、7月以前に貯金20に達するのは球団史上初の快挙だという。
この日、8回の6号3ランを含む5打数4安打と大当たりだったベテラン野手ベルトランは「どんなに点差を離されても、いい打席を続けることを諦めない姿勢を見せられた」「間違いなくチーム一丸となっての勝利だ」と、快勝を喜んだという。
29日を終え、同地区2位以下に10ゲームの差をつけたアストロズ。まだシーズンは100試合以上を残すが、今季は100勝超えも夢ではないかもしれない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count