交流戦成績がシーズン成績に直結!? セパを代表する投打の「交流戦男」

パ投手は則本が圧倒、セは大野と山口が最多7勝

 投手陣の成績を見ていこう。規定イニング(60イニング)以上に達した投手の防御率5傑は次の通りだ。

○パ・リーグ
1則本昂大(楽) 防御率1.08(12登板8勝2敗100回)
2大谷翔平(日) 防御率1.71(12登板8勝1敗84回1/3)
3菊池雄星(西) 防御率2.34(11登板7勝1敗73回)
4西勇輝 (オ) 防御率2.61(12登板3勝5敗76回)
5美馬学 (楽) 防御率2.73(11登板3勝4敗62回2/3)

 NPB記録となる7試合連続2桁奪三振への期待がかかる楽天の則本が、交流戦でも抜群の成績を残している。投球回100イニングは両リーグ最多だ。続いて大谷翔平が2位にランクイン。8勝は則本とともに最多タイと大活躍だ。今季は投げられそうにないのが残念だ。3位には西武の菊池。すべての登板でクオリティスタート(6回以上投げて自責点3以下)をマークするなど一段と安定感を増した今季は、さらなる活躍が期待できそうだ。

○セ・リーグ
1大野雄大(中) 防御率1.20(11登板7勝1敗82回2/3)
2山口俊 (巨) 防御率1.51(10登板7勝3敗77回1/3)
3メッセンジャー(神) 防御率1.85(12登板5勝4敗87回1/3)
4藤浪晋太郎(神) 防御率1.88(11登板4勝3敗71回2/3)
5菅野智之(巨) 防御率1.95(11登板3勝6敗78回1/3)

 中日の左腕・大野雄大が交流戦を得意としている。続いて山口俊だが、数字はDeNAで残したもの。今季まだ1軍登板はないが、交流戦での登板機会はあるのだろうか。セの最多勝は7勝で、大野と山口が並んでいる。

 3位以下はメッセンジャー、藤浪と阪神勢が続く。今季の藤浪は乱調が続いているが、交流戦で本来の投球を取り戻せるだろうか。5位につけた巨人の菅野も防御率1点台だが、3勝6敗と大きく負け越し。援護がないまま孤軍奮闘することが多いと言えそうだ。

 今年の交流戦で、数字を荒稼ぎするのはどの選手だろうか。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY