ソフトB上林、8号2ランもお立ち台で大ポカ!? 「忘れてた…」
兄の誕生日祝いを忘れ「それを言おうと思ってたのに…」
お立ち台後の囲み取材も終わろうとした瞬間、ソフトバンクの上林誠知が「あ、忘れてました」と小さく叫んだ。「お兄ちゃんの誕生日だったので、お立ち台でそれを言おうと思ってたのに…」と悔やしそうな表情。家族でつながっているというLINEではちゃんとメッセージを送ったそうだが、お立ち台というお祝いメッセージを届けるには最高の舞台で“大ポカ”をやらかしてしまった。
それでも、この日のヒーローであることに変わりはない。10-2で大勝した交流戦初戦の30日・中日戦。初回、4点を先制した流れに乗り、中日の先発・吉見一起から右中間のホームランテラスに運ぶ8号2ラン。「ランナーもいたので変化球を頭に入れて(打席に)入った」という上林は、吉見が投じたフォークボールを見事にとらえた。
「今日は練習でも全然ダメで、飛ばない感じがあった」という上林は、その一発にも「スタンド(に届く)感触だったのにテラスだった」と少し残念そうな表情を浮かべた。
7回にも内野安打を放ち、交流戦は2安打1四球のスタート。昨年の交流戦MVP城所龍磨のような活躍を期待する声も多いが「交流戦といっても特に意識はせず、いつもどおりやるだけ」と上林。とはいえ、チームを交流戦3連覇に導くような活躍こそが、兄への最高のプレゼントになるはずだ。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura