捕球場所はもはや完全に左翼!? 若き名手が遊撃定位置から35M“走破”超美技

フライをスタンドギリギリでキャッチ、解説者も驚愕「誰もこんなに遠くまで走れない」

 カブスの若き名手、アディソン・ラッセル内野手が29日(日本時間30日)の敵地パドレス戦で約35メートルを“背走”してフライをもぎ取るスーパーキャッチを披露。MLBの解析システム「スタットキャスト」もこのプレーを動画で紹介し、絶賛している。

 カブスの3点ビハインドで迎えた7回。先頭ダーノーが左翼線へ高いフライを打ち上げた。ファウルゾーンへ切れるかどうかという微妙な当たり。これを遊撃ラッセルが猛然と追いかけた。ショートのほぼ定位置からダッシュし、最後は左翼線ギリギリに落ちてきた打球をスライディングキャッチ。ファウルスタンドギリギリの場所で、もはや完全に“レフト”といえる位置だった。

 敵地も大歓声に包まれる超美技。地元テレビの実況は「なんてキャッチだ!」と絶叫。解説者も「誰もこんなに遠くまで走ることはできません」と驚きを隠せなかった。

「スタットキャスト」はこのプレーを動画付きでツイッターで紹介。「グラウンド全体をカバーするという定義=まさにこれだ」と、ラッセルの守備範囲の広さを驚きをもって伝えた。さらに、解析システムではじき出されたデータを提示。「アディソン・ラッセルはこのとんでもない捕球のため、114フィート(約34.75メートル)を移動した」としている。

 試合はカブスがこのまま2-5で敗れたが、2012年のドラフト1巡目(全体11位)でアスレチックスに入団し、14年にカブスに移籍してきた23歳の若き名手が、美技で大きな見せ場を作った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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