ロッテの救世主へ 新助っ人サントスは31日に「登録」、伊東監督が明言
投壊で交流戦は大敗スタート、指揮官はため息「半分自滅みたいなもの」
相性のいい交流戦でロッテが初戦にいきなり躓いた。30日の阪神戦で、先発、中継ぎ総崩れ。昨年3タテした相手に7-15で敗れた伊東監督は「見ての通り。一時は逆転して、いい流れになったと思ったが、先発も、その後、出てくるピッチャー、出てくるピッチャーがやられてしまった。阪神戦は毎年もつれる展開で、何かが起こるかわからないと見ていたが、半分自滅みたいなもの」とため息しかでない。
初回に石川がいきなり糸井に2ランを浴びたが、4回に井口からの3連打、大嶺翔に3号2ランで逆転した。しかし、石川が踏ん張り切れない。3回に高山にソロを浴びると、4回にスクイズで同点。5回は先頭上本を歩かせ、糸井にも敬遠気味の四球を与えたが、これがアダとなって一挙6点を失った。5回に荻野からの3連打、鈴木の押し出し死球、三木の左前打で3点を返したため、傷口を最小でとどめていればわからなかった。
3番手の高野から大嶺祐、東條と出てくる投手が例外なく先頭打者を歩かせ、それがことごとく失点に結びつく投壊現象に歯止めがきかない。「打つ方は大分つながりがでてきた」と、指揮官は阪神の15安打と2本差の13安打に明るい材料を見出してはいるが、投打の歯車は依然狂っている。
伊東監督は「明日登録します」と新外国人のサントスの31日からのベンチ入りを明言。悪い流れを変えることに必死だ。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono