G打線から12Kで偉業、楽天・則本昂大がMLB最長記録も射程に

巨人戦ではクリーンアップからそれぞれ2K、メジャー最長記録は…

5月25日オリックス戦(ほっともっと神戸)
8回126球10奪三振自責点1○
1回中島
2回モレル
3回中島
4回モレル
5回宮崎、駿太
6回中島
7回―
※8回駿太、西野、中島

6月1日巨人戦(Koboパーク宮城)
8回129球12奪三振自責点2○
1回―
2回小林
※3回脇谷、立岡、坂本
4回マギー、石川
5回―
6回阿部
7回山本、立岡
※8回坂本、マギー、阿部

 最も厳しい試合だったのは、5月25日のオリックス戦。7回を終了して7奪三振だったが、8回に3者を三振にとって10奪三振に乗せた。6月1日の試合では、1イニング3奪三振を2度にわたって記録。8回に坂本勇人を三振に切って取って大記録を達成したが、続くマギー、阿部も三振させた。巨人のクリーンアップから2個ずつ三振を奪う快投だった。

 7試合のトータルでは6勝0敗、78奪三振、55回を投げて自責点14、防御率2.29、6試合でQSを達成(先発で6回以上投げて自責点3以下)。奪三振だけでなく投球内容もエースと呼ぶにふさわしい。

 MLBでは、ペドロ・マルチネス、クリス・セール(今季2回目を達成)の8試合連続2桁奪三振が最高。今の則本は、狙って三振が取れる球威と切れがある。次回登板も大いに期待できるのではないか。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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