2軍戦で大暴れ、広島バティスタが支配下登録「目標はバレンティン」
ドミニカ出身&カープアカデミー育ち、2軍戦で現在打率、本塁打、打点の打撃3冠
広島は2日、ドミニカ出身のサビエル・バティスタ内野手を支配下登録すると発表した。背番号は「95」。来日2年目の25歳は今季2軍で大爆発。支配下を勝ち取り、「今は清々しい気持ち。こういう機会をもらえてうれしい」と笑顔を浮かべた。
カープアカデミー育ちのバティスタはここまでウエスタン・リーグで打率(.363)、本塁打(14本)、打点(38打点)といずれもトップ。育成契約の25歳はその打撃を買われ、支配下登録を勝ち取った。
バティスタはこの日の会見で「今年打てるようになったのは打ち方を変えてもらったから。ピッチャーの特徴を理解してそれに合わせてタイミングの取り方を教わった」と好調の要因を説明。「自分はパワーが売り。去年(広島は)優勝したけど、こういうチャンスをもらったので今年の優勝に貢献したい。それにむけて100%努力したい。日本でNO1になりたい」と意気込んだ。
広島の鈴木清明・球団本部長も「2軍での数字を見ていけるという判断をした。キャンプの頃からオーナーと話をしていて数字の推移は追いかけていた。彼は日本で成功したいという気持ちがある。求めるのは長打と打点。アカデミーで育った選手がチームの優勝に貢献してもらえるようになってもらいたい」と話し、その長打力に期待する。
「目標としてはバレンティンのような選手になりたい」と語る25歳。189センチ、115キロの大型内野手が2連覇に向けて首位を走る広島の力となれるか、注目だ。
【了】
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo