広島、移動日ゲームで4時間半超の延長戦に敗戦 緒方監督「紙一重で…」
9回には菊池に代走も…負担かかる移動日ゲームで延長12回2死から失点
広島は2日、マツダスタジアムで行われたロッテ戦に4-5で敗れた。得意のホームゲームで4時間38分のロングゲームを落とし、緒方監督は「切り替えて、また明日だね」と早々に会見を切り上げた。
関東からの移動日なしでの延長戦に、指揮官も疲労の色を隠しきれない様子だった。緒方監督が「終盤に1本出るかどうかの展開で、お互いにいい守備もあった」というように、7回から10回までは両チームとも走者を出すも得点できない展開が続いた。あと一人で負けがなくなる12回2死からの失点に「紙一重のところでやられてしまった」と悔しそうな表情を見せた。
「初回は慎重になりすぎて自分で自分の首を絞めた」という先発の九里が4失点の内容には、緒方監督は「見てのとおり」と多くを語らなかったが、ビハインドを一度は追いついた打線については「ワンチャンスでよく追いついてくれた」と粘りを讃えた。
今季はスタメンを外れることもある菊池が、9回のサヨナラのチャンスで代走を出されたように、コンディションに不安のある選手にとって、移動日の試合は負担が大きい。交流戦では、北海道、東北への遠征も控えている。長期離脱者を出さない選手起用に、緒方監督の苦労はまだまだ続きそうだ。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo