広島バティスタ、初打席で逆転2ラン 緒方監督も驚愕「衝撃的なデビュー」
プロ初スイングで値千金の決勝弾、指揮官は絶賛「打席で雰囲気があった」
広島は3日、マツダスタジアムで行われた千葉ロッテ戦に6-5で勝利し、連敗を2で止めた。2日に支配下登録されたばかりのバティスタが、代打でプロ初打席での逆転2ランを放った。緒方監督は「衝撃的なデビューだったね」と、ドミニカアカデミー出身の助っ人外国人の活躍を喜んだ。
ウエスタンリーグで3冠王の実力は本物だった。1点ビハインドの6回、無死二塁から代打で登場したバティスタが、外角のストレートをバックスクリーン横に叩き込んだ。緒方監督が「見送る形もしっかりしていたし、打席で雰囲気があった」というように、低めへのボール球をしっかりと見極めた。バティスタは「低めはよく見えていた。ベルトゾーンを意識していたので打つことができた」と逆転の一打を振り返った。
指揮官が「即戦力の外国人とは思っていない」というアカデミー育ちの右の大砲候補がいきなり結果を出した。「日本でスターになりたい」とジャパニーズ・ドリームを夢見るドミニカンの台頭で、強力打線にまたひとつ強力な駒が加わった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo