試合中も友情は変わらず…メジャー20年目ベテラン2選手が見せた粋な遊び心
アストロズ40歳ベルトラン「逃げ場がなくなったから…」
同郷、同門、同年代など、何かしら共通点を持つ人物とは、他の人とは違う“絆”を感じることがあるだろう。今季メジャー20年目を迎えたレンジャーズ三塁手エイドリアン・ベルトレとアストロズ外野手カルロス・ベルトランは、年齢こそベルトランが2歳上だが、ともに1998年デビューの“同期”。現在はテキサスに拠点を置くライバルチームでプレーする2人が、3日(日本時間4日)の試合中に粋なスタイルで友情を確かめ合った。
アストロズの4点リードで迎えた5回表。2死一、二塁の場面でアストロズのブレグマンが放った打球は、三塁定位置に就くベルトレの元へ飛んできた。ベテラン三塁手は打球を捕ると、封殺を狙って三塁ベース方向に進みかけたが軌道修正。三塁を目指す二塁走者ベルトランの走路をふさぐと、タッチアウトをすると同時にハグを交わし、2人の友情の深さを世に知らしめた。
MLB公式サイトの人気コーナー「Cut4」によると、試合後ベルトランは友情の“ハグアウト”について、こう語っていたという。
「彼(ベルトレ)がタッチアウトを狙っていたけど、逃げ場がなくなったから、そのまま互いにハグをして素晴らしいキャリアを称えたんだ。ちょっとした遊び心だよ」
メジャーを代表するベテラン2人が試合中に見せた粋な遊び心こそ、素晴らしいキャリアを送る中で身についた余裕や懐の深さなのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count