就任11年目、四国IL香川の西田監督が若手に期待「今から伸びていく財産」

今季ドラフト有望株は…

――編成面では、西田監督が陣頭指揮を執って、毎年いい選手を獲得しています。

「四国の他球団も意識が変わってきて、高知や徳島もいい補強をしました。積極的にスカウトをするようになりました。またBCリーグも球団数が増えて、人材確保が難しくなりました。

 かつては、香川には練習生がたくさんいて、後期へ向けて入れ替えをすることができたました。今季は好成績を残していた野手の八木亮哉、沢坂弘樹が途中で退団しましたが、層が薄くてとってかわる選手がなかなかいませんでした。外国人選手を獲得する話もあったのですが、このメンバーでやってみようということになりました。昔の又吉克樹(現中日)、ネイラー(元中日)のようなインパクトプレーヤーがいなかったですね」

――チームが若返った分、期待もできるのでは?

「確かに、19歳、20歳は、今から伸びていく財産でもあるので期待しています。そもそも、独立リーグは大学みたいなものです。力のある若い選手が成長して巣立っていく。そして、次の世代につないでいく。そういうガイナーズの伝統を大事にしたいですね。選手と一緒になって悩んだり苦しんだり。それがチームの財産にもなっています」

――後期へ向けて、どのような準備をしますか?

「独立リーグは地域密着型です。練習もしますが、環境に適応して地域貢献なども頑張ってほしいです。これも修行です。フューチャーズとの交流戦に出る選手はいいとして、他の選手はこの期間に試合経験を積ませることも大事ですね」

――11月のドラフトへ向けて、これは、と思う選手はいますか?

「投手では、原田宥希、秀伍、野手では、内野手の妹尾克哉は足が速いですね。それに捕手の三好一生が伸びれば面白いと思います。

 四国アイランドリーグplusで力のある選手はどういう形であれ去っていきます。リーグ戦もそうですが、そういう選手をうまく送り出してやるのも私の役割だと思っています」

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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