上位打線が機能せず、ベスト布陣組めず… 巨人10連敗中の打撃面の問題点

ポジションの重複や外国人枠によるジレンマも

 また、期間中の盗塁は0。そもそも塁に出る数が少ないのだからやむを得ない部分もあるが、野手の意識の上でも消極的になっていたのだろう。

 主要な打撃陣の成績を見ていこう。名前の横の数字は打率。

マギー .282(10試合39打数11安打0本1打点)
坂本勇 .250(10試合40打数10安打0本4打点)
石川  .297(10試合37打数11安打0本2打点)
長野  .184(10試合38打数7安打1本3打点)
阿部  .172(9試合29打数5安打0本0打点)
小林  .143(8試合14打数2安打0本1打点)
相川  .143(8試合14打数2安打0本0打点)
村田  .417(8試合24打数10安打3本9打点)
脇谷  .105(8試合19打数2安打0本0打点)
立岡  .130(7試合23打数3安打0本1打点)
重信  .000(6試合5打数0安打0本0打点)
亀井  .000(5試合5打数0安打0本0打点)
中井  .000(4試合3打数0安打0本0打点)
辻   .250(4試合4打数1安打0本0打点)
クルーズ.000(3試合12打数0安打0本0打点)
橋本到 .200(3試合10打数2安打0本0打点)
山本  .250(3試合8打数2安打0本0打点)
實松  .000(3試合1打数0安打0本0打点)

 開幕から新加入のマギーが好調だったためにベンチウォーマーになっていた昨年のベストナイン三塁手、村田修一が一人気を吐いている。連敗中の22打点のうち9点が村田によるものだ。しかし、巨人は今年、ポジションが重なる補強をしたために、DH制がない試合で村田を出すためにはマギーか阿部慎之助を控えに回すジレンマに陥っている。

 マギーは外国人枠の選手のため、クルーズを昇格させる際に、クローザーのカミネロを2軍降格させざるを得ない事態にもなった。打線は水ものであり、好不調の波があるのは仕方がないが、ベストメンバーが組めない状況は問題だ。

 10連敗中、失策は9、相手チームは3だ。負の連鎖によって、メンタル面でも野手は委縮していたのだろうか。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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