Rソックス右腕がツーシームで166キロ超!? 今季メジャー最速を記録

敵地ヤンキースタジアムも騒然、チャプマンを抑えて今季MLB球速1、2位のケリー

 レッドソックスのジョー・ケリー投手が、6日(日本時間7日)の敵地ヤンキース戦で今季の“メジャー最速”を記録した。驚愕の1球をツーシームで投じたが、その動画をMLB公式ツイッターも紹介し、話題となっている。

 田中将大投手が3本塁打を浴びて5回5安打5失点と炎上し、自身5連敗を喫した一戦(5-4でレッドソックスが勝利)。2017年メジャー最速の1球は、レッドソックスの2点リードで迎えた7回に飛び出した。

 この回から登板したケリーはカーターを三ゴロ、ガードナーには四球、サンチェスはニゴロで、2死二塁として大ブレーク中のジャッジを打席に迎えた。100マイル(約161キロ)を超えるツーシームとスライダーでカウント2-2とすると、5球目を内角高めに投じる。ジャッジは何とかバットに当ててファウルとしたが、ヤンキースタジアムの電光掲示板、そしてボストンの地元テレビ局「NESN」の中継では、驚きのスピードが表示された。

 球場表示では103マイル(約166.8キロ)を計時。客席は騒然となった。そして、「NESN」の画面には104マイル(約167.4キロ)と表示。MLB公式ツイッターは、この動画と共に「103.5マイル(約166.6キロ)」と“正式”なスピードを紹介し、「ケリーはとどまるところを知らない」と言葉を添えた。

 一方、MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」では、この1球のスピードを102.2マイル(約164.5キロ)のツーシームと算出。ランキングでは、4月28日のカブス戦でケリー自身がマークした102.2マイルの上に“今季メジャー最速球“として表示されている。

 なお、今季3、4位はアロルディス・チャプマン投手(ヤンキース)の102.1マイル(約164.4キロ)、102マイル(約164.2キロ)。ケリーは、現在離脱中の“世界最速左腕”を抑えて、トップ2を占めている。

 ケリーはジャッジを続く93マイル(約150キロ)のスライダーで空振り三振に仕留め、1回無失点で5ホールド目をマーク。中継ぎに転向後、圧巻の投球を続けている右腕がこの先、どこまでスピードを伸ばすのか。大きな注目が集まる。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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