投げるたびに上がる評価 日ハムドラ8右腕に吉井コーチ「先発で見たい」

4試合6回を自責0の玉井、栗山監督も「どう使ったら一番いいのか…」

 日本ハムのドラフト8位ルーキー・玉井大翔投手が投げる度に評価を上げている。7日、本拠地での広島戦に3番手で登板し、2回を無失点に抑えた。これで5月28日ソフトバンク戦にプロ初登板して以来、4試合6回を自責0。4連敗したチームにあって明るい材料となった。

 内角を突く投球スタイルの玉井は、2日の阪神戦で4番手として1回を投げてプロ初勝利を挙げたばかり。この日も5点ビハインドの8回に登板すると、2回を打者7人計20球でテンポ良く打ち取った。

「落ち着いて投げられた部分もありましたが、8回にはフォアボールを出してしまった。フォアボールは信頼を得られないので」と玉井は“0”を刻み続けても反省を忘れない。「まだ相手も初対戦。2回り目、3回り目でどういうピッチングをするかが大事」としっかり先を見据えている。

「どんな場面でも自分のピッチングができる」と吉井理人投手コーチは高く評価。「ぜひいい場面で見てみたい。先発もリリーフもどちらもできそう。ピッチングコーチとしては先発として見てみたい」と今後に期待を寄せた。

 好投を続ける右腕について栗山英樹監督も「どう使ったら一番いいのか、考えないといけない」と語る。現在はリリーフだが、ファームでは先発としても結果を残しており、適所を模索していく。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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