ダルビッシュ、8回途中3失点&通算900奪三振も…痛恨2被弾で6勝目ならず

通算900奪三振は日本人3人目、黒星は消えるもレンジャーズは敗戦

 レンジャーズのダルビッシュ有投手は7日(日本時間8日)、本拠地でのメッツ戦に先発。日本人3人目のメジャー通算900奪三振に到達し、7回1/3を3安打3失点9奪三振2四死球と好投するも、ブルースに痛恨の2本塁打を浴びて6勝目はならなかった。クオリティースタート(6回以上を投げて自責3以下)を達成しながら援護に恵まれず。レンジャーズは8回に追いつき、ダルビッシュの黒星は消えたものの、9回に勝ち越しを許して3-4で敗れた。

 ダルビッシュは初回、3者凡退と最高のスタート。レンジャーズがその裏に1点を先制すると、2、3回も3者凡退。1巡目は1人の走者も出さないパーフェクト投球で4三振も奪い、通算896Kとして、ファーギー・ジェンキンス(895奪三振)を抜いて球団歴代6位に浮上した。

 しかし、4回は先頭コンフォルトに死球を与えると、1死からブルースにはカーブを捉えられ、右中間に大飛球を打たれる。三塁打でコンフォルトが生還。フェンス最上部に当たっていたかと思われた打球は柵を越えてから跳ね返っており、メッツがチャレンジ。判定が覆って2ランとなり、この試合初めて許したヒットで逆転を許した。

 5回は再び3者凡退に抑える。6回は先頭のコンフォルトを直球で見逃し三振に仕留めると、カブレラはスライダーで見逃し三振。この試合8個目の三振を奪い、節目の900奪三振とした。日本人では野茂英雄氏(1918奪三振)、黒田博樹氏(986奪三振)に続く3人目。ダルビッシュは113試合目で900Kに到達し、野茂氏の128試合を上回る最速ペースとなった。

 しかし、続くブルースには2打席連続被弾。カットボールをレフトに運ばれ、2点差とされた。デューダは三振に仕留めて901奪三振とするも、節目の記録達成直後に痛い一発を浴び、追加点を許した。

 7回はまたも3者凡退。その裏、レンジャーズはチャンスを作るも得点できず。ダルビッシュの球数は107球に達していたが、8回もマウンドへ上がった。1死からラガレスにライト前ヒットを浴びて、2点のリードを許したまま降板。好投を称える「ユーイング」の中でダグアウトに戻った。

 2番手アルバレスがが後続を断ったため、ダルビッシュは7回1/3を3安打3失点。打線の援護に恵まれず、6勝目はならなかったが、レンジャーズは8回にチリノスが同点2ラン。ダルビッシュの黒星は消えた。しかし、9回に3番手ブッシュが二塁手オドーアの送球エラーで1失点。二塁ベースカバーに入ったアンドラスの完全捕球が認められず、微妙な判定にレンジャーズはチャレンジしたものの覆らず。3-4で敗れた。

 ダルビッシュは今季2番目に多い117球を投げてストライクは69球。防御率は3.18となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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