「7、8、9回は計算できる」―救援防御率12球団トップのソフトB鉄壁救援陣
ベテラン五十嵐も防御率1点台、スアレス不在も影響感じさせず
森は7失点をしているが、このうち6点は、いずれも回跨ぎをした2イニング目に失っているもの。1イニングで見れば、岩嵜、サファテと同様に高い安定感を誇っている。このほかにもベテランの五十嵐亮太も防御率1.54をマークするなど、救援防御率は12球団トップだ。昨季セットアッパーを務めたスアレスを右肘トミー・ジョン手術で欠きながらも、その不在の影響を感じさせていない。
通算200セーブにあと8セーブに迫っている守護神のサファテは「2人はもちろん、五十嵐もいるし、ブルペンの仲間を信じているよ。(岩嵜、森の)2人は精神的にも充実していると思うし、怖がらずに真っすぐを投げ込んでいる。怖がって四球を出すこともない。信頼出来る2人だ」と必勝リレーについて語る。
首位・楽天を追うソフトバンク。懸念すべきは、シーズン終盤までいかにコンディションを維持出来るか。縁の下を支えるリリーフ陣も、V奪還には重要なピースである。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani