楽天則本、MLB記録それぞれの凄さに迫る 日米の8試合連続2桁Kを徹底比較

メジャーでは短期間の過密日程で達成、則本は2か月近くも好調を維持

 3選手とも26歳から28歳という若さに経験が伴った盛りの年齢で達成している。また、MLBの3例はすべてアメリカン・リーグの投手が記録。レッドソックスが2例、ホワイトソックスが1例だった。

 則本は7勝負けなし。MLBの3投手は1敗以上している。ただクリス・セールの1回目は、防御率1.80で3勝3敗、援護点が少なかった。また則本は50日かけて達成しているが、登板間隔が少ないMLBでは、マルチネスが39日、セールの1回目が38日、2回目が39日で達成。このことからも単純比較はできないことがわかる。

 則本の記録と、クリス・セールの記録は時期が重なっている、日米同時進行で、奪三振の大記録が生まれていたのだ。

 則本はいよいよ次回登板でアメリカにも例がない9試合連続2桁奪三振に挑戦する。9日の則本は、10奪三振目をDeNAの4番打者・筒香嘉智から狙って取った。狙って三振を奪えるのは凄いことだが、それ以上に凄いのは、2か月近くも好調を維持していることだ。

 どんな好投手でもシーズン中に1度や2度は不振に陥り、大炎上することがあるものだが、則本の安定感は抜群。どこまでこの記録が続くか、目が離せない。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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