ロッテ鈴木、涌井に「お返し」3ラン ご馳走になったのは「普段、食べない…」

大学の後輩・原樹から貴重な一発、涌井の55日ぶり勝利に強力援護

 低迷するチームを主将として先頭で引っ張るロッテ鈴木が7号3ランでエース涌井に55日ぶりの白星をプレゼントした。

 9日のヤクルト戦。初回に東洋大の後輩・原樹のカーブを右翼席に叩き込んだ。「相手は大学の後輩で、うちはエースのワクさん(涌井)。色々な意味で負けられない」と気合の一発。8日の中日戦では、あわやサイクルの活躍で3タテを阻止と活躍ぶりが光る。

 涌井と並んだお立ち台では「先月(5月)おいしいご飯を食べさせてもらったので、お返しで打ちました。ものすごく美味しかったんで」と鈴木。涌井によると「普段、大地の食べないイタリアン」だったそうで、都内の高級レストランに招待したようだが、チームを何とか浮上させようとする、エースと主将の絆を感じさせた。

 6-1で快勝。借金はまだ21だが、投打にようやく明るさが見え始めた。「ワクさんが勝ったので、今日から乗っていけます」と鈴木はお立ち台で力強く宣言していた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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