「タムさんのリードのおかげ」― 4勝目のマウンドで見えたロッテ二木の成長

田村も援護、「ヤマを張って狙っていった」

 女房役の田村は、その二木を強烈に援護。6回、石山から「スライダーがめちゃ曲がって、ヤバいなと思っていたので、もう1球くるとヤマを張って狙っていった」と131キロの外角スライダーを右中間へ貴重な勝ち越しの2点タイムリー打を放った。

 100球を超えた7回のマウンドは二木の成長の証しだ。大引、鵜久森を簡単に内野ゴロに打ち取り、同点犠飛の西田にはこの日MAXの148キロを連発して右邪飛で三者凡退と流れを渡さなかった。

「昨年までなら、多分6回で終わりで、7回は投げさせてもらえなかった。信頼されているのを感じた。自分の中でもあそこでギアを入れられた」と二木。昨年オフから、腕の振り方などフォームの修正と筋力トレーニングを地道に毎日続けてきた努力が結果につながった。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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