阪神2年目右腕が強力打線に好投 ホークスを苦しめた「タイミング」の変化
無安打に終わった柳田「タイミングをちょっとずつズラしてくる投手」
「1球1球タイミングを変えてきていた。昨日ウチがかなり打っていたから、創意工夫をしてきていた。タイミングが大事だから」
多少の荒れ球に加えて、この日のボール自体が良かった部分もあるだろうが、ソフトバンクサイドの見立てはそれだけではない。1球毎に、右腕が投げるタイミングをズラしてきていたという。現に、時にクイック投法で、そして時にはクイックよりもさらに速いスーパークイックで、強打者たちのタイミングを少しずつ外した。
右腕の前に2打席ノーヒットに終わり、この日は3打数無安打1四球で、連続試合安打が21でストップした柳田も「タイミングをちょっとずつズラしてくる投手。タイミングを合わせられるかどうかがポイントだったが、そこをズラされた」と言う。
打者にとって、どれだけ「タイミング」が重要か。それを再認識させられる、この日の青柳の好投だった。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani