則本、千賀を上回るQS率90% “崩れない”ソフトB東浜、チームの大黒柱へ

則本、東浜を上回るQS率、球界代表する菊池、岸とも遜色ない投球

 今季のQS率は90%。これはハーラートップの7勝を挙げ、7試合連続2桁奪三振の日本記録を樹立した楽天・則本(10試合中8試合、80%)やチームメートの千賀(9試合中6試合、66.7%)を上回っている。東浜の上にいるのは、QS率100%を継続している西武・菊池、楽天・岸の2人だけである。

 その2人。菊池は11試合に先発し、6勝2敗で1試合の最多失点はここまで、わずかに2。防御率も驚異の1.46をマークしており、1試合平均7.2回と東浜を上回る。一方の岸は、序盤に腰痛での離脱があり、ここまでの登板は9試合にとどまり、4勝2敗。1試合平均6.7回と、防御率2.52とともに、東浜を下回る。

 西武の菊池登板日は7勝3敗1分け、楽天の岸登板日は7勝2敗。チームが負けないということに限れば、その2人と比べても、現在、東浜は球界屈指の働きをしているといえる。チームの違いはあるが、菊池や岸、則本といった球界を代表する投手と遜色ない投球を見せている。
 
 13日の巨人戦(東京D)に登板する東浜。ここまで期待通り、いや、それ以上かもしれない仕事ぶりを示している。9勝に終わり、自身初の2桁勝利を逃した昨季は疲れの出る夏場からペースが落ちたが、今季はより一層の成長を感じさせている。まだまだペナントレースの先は長いが、今季の東浜はきっとやってくれる。そんな予感を十二分に感じさせてくれている。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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