田中将大、復調の兆し 好投に決勝弾ジャッジ脱帽「手がつけられなかった」

2回途中からは13打者連続アウト、ジラルディ監督も手応え「望みがもてる」

 ヤンキースの田中将大投手は12日(日本時間13日)、敵地でのエンゼルス戦で好投した。6回2/3を4安打3失点(自責1)8奪三振2四球と3試合ぶりのクオリティースタート(6回以上を投げて自責3以下)を達成。ランナーを残して降板後、救援投手が打たれて勝敗はつかなかったものの、5-3の勝利に大きく貢献した。試合後、ジョー・ジラルディ監督は「望みが持てる」とエース右腕の復調に手応えを示している。

 田中は初回、1死からカルフーンに先制のソロ本塁打を被弾。さらに、続くプホルスには四球と5連敗中の右腕に嫌なムードが漂ったが、後続を落ち着いて断ち、最少失点で切り抜ける。2回のヤングJrの犠打から6回先頭のメイビンを中飛に仕留めるまで13打者連続アウトと快投。5回2死では、エスピノーザのマウンド横への弱いゴロに決死のダイブを見せ、一塁に送球する執念のプレーも見せた。

 しかし、味方が逆転後、2点リードとなった7回には1死から三塁ヘドリーの失策で走者を出してしまう。ヤングJrに二盗を許し、エスピノーザにはスプリットをライトに運ばれる。売り出し中のジャッジのバックホームは大きく逸れ、1点差に迫られて降板。その後、2番手クリッパードが後続に打たれて同点となり、田中の6勝目も消滅した。

 それでも、ヤンキースは8回にジャッジがメジャートップ22号決勝弾を放ち6連勝。ジラルディ監督は、田中の投球について「今日、彼の球は少し良くなったと思う。おそらく、スライダーとスプリットも以前より良かった」と評価した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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