どこかおかしい、ソフトBバンデンハーク 佐藤投手コーチが明かした要因
前回阪神戦は6回3安打も反省、佐藤コーチは「ボールが数段高い」と指摘
6回をわずか散発3安打。前回登板の9日・阪神戦(ヤフオクD)。虎打線を無失点に抑える好投を見せても、ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手の口からは反省の言葉が口を突いた。
「ずっと同じ課題を持っている。1度いい投球をしたからと言って、それを達成したわけではない。まだ良くなっている段階。1日1日キャッチボールから確認していって、良くなっていけばいいと思っています」
まだ、状態を取り戻している最中なのだという。
外国人の最多連勝記録を打ち立てるなど、2015年の入団から素晴らしい投球を見せてきた右腕。オランダ代表としてWBCに出場して迎えた今季、確かに、らしくない投球が続いていた。
今季初登板となった4月6日の楽天戦(Koboパーク)で5回2失点で黒星を喫すると、4月13日の日本ハム戦(札幌D)でも敗れ、2連敗。その後は5戦4勝と勝ち星をあげてきたが、5月26日の日本ハム戦(札幌D)では4回途中6失点でKOされた。どこか、おかしかった。
佐藤義則投手コーチはその原因について、こう分析する。「1年目に比べたら、ボールが数段高い。1年目はアウトローにキッチリ行っていた。重心が高いから。WBCの時も見ていて、重心が高かった。重心が下がらないと、低めに行かない」。下半身が使えておらず、重心が高いまま、上体での投球となる。ボールが高いゾーンへ行くようになり、らしさが消えているという。