どこかおかしい、ソフトBバンデンハーク 佐藤投手コーチが明かした要因
「決め球がない」―まだまだ復調途上の助っ人右腕
昨季5月31日の中日戦(ヤフオクD)から約3か月半、チームから離脱した。その原因は蓄積疲労に加え、股関節の違和感を訴えていたからだった。佐藤コーチは「その影響があるのかもしれない」。昨季の負傷が、フォームに狂いを生じさせ、重心を高くさせている可能性もある。
また、球種のこともあるという。右腕の主な持ち球は真っすぐとナックルカーブ、スライダー。「決め球がない。カーブが決まらないと、投げるボールがなくなる」と佐藤コーチ。そのため、球種にはありながらも、ほとんど使っていないフォークに改良を加え、現在、練習中で、9日の登板前のブルペンでも投げていたという。ただ、試合では使わず、「ブルペンでキレていたから、使って欲しかったんだけどな」と同コーチは惜しんでいた。
まだまだ復調途上のバンデンハーク。右腕の言う課題が解消されたとき、連勝街道を突き進んだ、あの姿を取り戻すことになる。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani