イチロー交流戦歴代最多安打、他選手の更新は数年“困難”か 米メディア分析
イチローの記録樹立に現地メディア「最もふさわしい方法で破った」
今季初の5試合連続ヒットでインターリーグ(交流戦)最多安打記録を樹立したマーリンズ・イチロー外野手。デレク・ジータ―氏を上回った歴代1位の記録に「数年は超えられないだろう」との声が上がっている。
14日(日本時間15日)の本拠地アスレチックス戦。イチローは2試合連続のベンチスタートとなり、5回1死一、二塁の場面で代打で打席に立った。ここで1ボール2ストライクからアスレチックス3番手アックスフォードの低めの変化球を打ちにいき、打球は捕手と投手の間に転がった。アックスフォードが捕球するも、イチローは快足を飛ばし、一塁に到達。アックスフォードは送球すらできず、満塁とチャンスを広げた。マーリンズは直後、ゴードンの犠飛で貴重な追加点を奪い、11-6で勝利した。
イチローはこの投前内野安打でメジャー通算3048安打とし、歴代24位のロッド・カルー(3053本)に残り「5」に。また交流戦通算365安打とし、前日に並んでいたデレク・ジーター氏の最多安打記録(364本)を抜いて単独トップに立った。交流戦で歴代1位の安打数となったイチローについて複数の米メディアが速報する中、MLB公式動画サイトでも「イチローが交流戦通算安打記録を最も相応しい方法で破る:内野安打で」との見出しで特集記事を掲載。「最もふさわしい方法で破った。内野安打でだ」とイチローらしい安打での記録樹立を称えた。
また、「交流戦記録は数年はイチローのものだろう」と予想。イチロー、ジータ―氏に続き全体3位、現役2位にエイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ、337本)が位置していることを紹介しつつ、「イチローは50歳までプレーすると決めている。いやはや、これは乗り越えられないアドバンテージを生み出せる」とレポートした。
交流戦安打数ランキングで4位アレックス・ロドリゲス氏(325本、引退)、5位カルロス・ベルトラン(アストロズ、303本)、6位ミゲル・カブレラ(タイガース、298本)7位ジョニー・デーモン(296本、引退)、8位トリー・ハンター(293本、引退)、アルバート・プホルス(エンゼルス、293本)、10位マイケル・ヤング(290本、引退)と好選手が続く中、イチローの記録を抜く選手は現れるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count