前日71キロ計測の元DeNAクルーン氏、2日目は球速表示なし 「同じく肩に…」

高橋智氏と1打席勝負、3球とも表示されずも「少しだけ速いボールを投げられた」

 2005年から3年間、ベイスターズでプレーしたマーク・クルーン氏が17日、DeNA-オリックスの試合前に横浜スタジアムに登場。オリックスOBの高橋智氏と1打席勝負に臨んだ。

 前日も近鉄OBの吉岡雄二氏と対戦。1球目は緩やかな球筋の71キロ。2球目も計測不能のふんわりとした球でセンター前へ運ばれた。2005年には当時の日本最速となる161キロをマークしたクルーン氏だけに、場内はやや拍子抜けムードが漂っていた。

 対決後のコメントで、投球練習中に右肩に違和感を覚えていたことを明かしたクルーン氏。“最速男”として、この日は汚名返上といきたかったが、1球目の高めへのボールはスピードガン表示なし。2球目の内角へ外れるボールも表示なし。3球目の高めの球をレフト線へ運ばれた。

 最後まで球速が表示されることはなかった。前日よりはスピードが出ているようにも見えたが、ファンが望むような力強い球とは“差”があったのは明白。失望させないための球団側の計らいだったのかもしれない。

 クルーン氏は「大観衆のなかで投げることができて凄く興奮しました。自分の名前を呼ぶスタンドの声はもちろん聞こえましたし、自分のユニホームを掲げてくれているファンの姿も見えました。凄く嬉しかったです。残念ながら昨日と同じく肩に違和感を感じながらの投球となってしまいましたが、今日の方が少しだけ速いボールを投げることができました。高橋さんのバッティングが素晴らしかったですね。明日は最終日となりますが、さらにコンディションが回復して、今日よりも良い投球ができることを願っています」と、18日のパンチ佐藤氏との対戦へ意欲的なコメントを残した。

 対戦した高橋氏も「久しぶりの打席となりましたが、お客さんが多くて緊張してしまいました。それに、クルーンさんはやはりオーラと迫力がありましたね。対戦前には、肩を痛めてるから山なりのボールしか投げられないと聞いていたのに、思ったよりも鋭いボールがきたので驚きました。打ったのは真ん中高めだったと思います。スタンドまで飛ばす気持ちでバットを振りましたが、難しかったですね」と振り返った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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