ダルビッシュ3連勝導けず 指揮官もエースの誤算嘆く「初回リズム悪かった」
今季ワースト5失点で5敗目
レンジャーズのダルビッシュ有投手が18日(日本時間19日)の本拠地でのマリナーズ戦に先発し、5回を投げて2ランを浴びるなど8安打5失点、6奪三振、1四球1死球で5敗目を喫した。8安打と5失点は今シーズンのワーストで、防御率は3.35となった。
ダルビッシュが初回につまづいた。1回、先頭に左前打を許すと、次打者に四球を与えて無死一、二塁のピンチを招いた。3番カノと4番クルーズは緩いカーブで連続三振に仕留めて2死を取ったが、5番シーガーには3ボールから甘く入った速球を右翼線に運ばれ、先制点を献上。さらにバレンシアの初球にサイン違いによる捕逸で1点を許すと、左中間にライナーで2ランをたたき込まれた。この一発も3ボール1ストライクとカウントを悪くしてから速球を狙い打たれた。高めに抜ける球も多く、初回に30球近くを擁して4点を失った。
2回は走者を出しながら無失点で切り抜けたが、3回にクルーズとシーガーに連続二塁打を浴びて1点を追加された。序盤に球数がかさみ、5回99球で降板を余儀なくされた。
デーゲームではこれまで通算15勝7敗、防御率2.68と得意にしていたが、気温30度を超えた蒸し暑いマウンドで速球が走らず制球にも苦しんだ。チームは3時間42分の長い試合を落とし、同一カード3連勝を逃した。死球を巡る抗議で退場処分を受けたバニスター監督は「ダルビッシュは初回、リズムが悪かった。カウントが悪くなって失投を打たれた」とエースの誤算を嘆いた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count