ソフトB、西武、オリが加速!? 交流戦でパ・リーグの流れは変わるか?

西武は加速、苦しむロッテは新助っ人2人がデビュー

 中日戦で今季初の完封負けを喫し、3連敗も経験。しかし、6月8日の横浜DeNA戦で、則本がメジャーリーグ記録に並ぶ8試合連続2桁奪三振の快挙を達成。6月16日の阪神戦では、黄金ルーキー・藤平がプロ初登板を果たし、5回2失点の力投を披露した。

 則本、岸とともに先発3本柱を形成する美馬は、交流戦3位となる防御率1.23を誇り、セ・リーグ首位の広島戦でも8回1失点の好投を見せた。現在は首位を走っているが、2位の福岡ソフトバンクと3位の埼玉西武が交流戦で勢いに乗り、すぐ後ろまで迫ってきている。リーグ戦再開後の首位争いは過酷なものになりそうだ。

◯埼玉西武 18試合10勝7敗1分

 交流戦最初の広島とのカードは結果的に負け越したものの、3戦目では先発の十亀が6回2失点の好投を披露し、翌日の東京ヤクルト戦ではエース・菊池が投手戦を制した。さらに2戦目では佐野が8安打を浴びながら6回2失点に抑え、打線が12安打11得点の猛攻。投打が噛み合い、引き分けを挟んで6連勝を果たした。

 試合終盤で逆転を果たす打線の粘り強さと、牧田、シュリッター、増田からなる「勝利の方程式」の鉄壁ぶりが光る。6月7日の巨人戦では、先発の岡本が2年ぶりの勝利投手にもなった。交流戦優勝は惜しくも逃してしまったが、2008年以来の栄光に向けて、リーグ1位の楽天と2位の福岡ソフトバンクを射程圏に捉えている。

◯千葉ロッテ 18試合6勝12敗0分

 なかなかカード勝ち越しが叶わず、交流戦で浮上のきっかけをつかむことはできなかった千葉ロッテ。しかしシーズン途中から加入したサントスが、5月31日の阪神戦で1軍デビューし、翌6月1日に早速来日初安打を放つ。続く2日の広島戦ではマルチ安打を記録し、9日の東京ヤクルト戦では4安打でお立ち台に上がるなど、存在感を示した。6月18日現在、サントスは.339という高打率をマークし、切り込み隊長として素晴らしい結果を残している。

 さらに交流戦期間中の6月6日、ペーニャの加入が決定。同18日の巨人戦でデビューした。ペーニャは、2012年と2013年は福岡ソフトバンクで、2014年はオリックスで、2015年は楽天でのプレー経験があり、日本球界には慣れている。そのため、チームに早く馴染むことが予想される。1本でも多くの豪快アーチはもちろん、4年間で71本塁打をマークした大砲の存在による打線への好影響にも期待したい。

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