楽天&西武躍進、ロッテは大幅減…交流戦観客動員、球団別の明暗は?

セ全体では0.3%減、NPB全体では0.4%増

 広島はやや減少したが、これはマツダスタジアムではなく、キャパの小さな地方球場(三次)での開催が1試合あったため(昨年はなかった)。巨人は2.2%の減少。しかし東京ドームの観客動員率は95%を超えており、大きな伸びは見込めないのが現状だ。

 DeNAは-1.1%だが、これは最終日の試合が雨天順延、月曜日開催となり1万4448人と観客動員が大きく落ち込んだことによる。それを加味すれば、昨年並みと言えよう。

 交流戦好調だった阪神は2.6%の増加。観客動員率は90.5%に達している。ヤクルトは5.2%増、ここ3年連続して増加している。中日は3.9%減少、平均観客数は3万人から2.88万人と大台を割り込んだ。

 セ・リーグ全体では178万3856人で-0.3%。ほぼ昨年並みの水準で推移した。1試合平均は3万3034人。NPB全体では319万2203人。昨年より0.4%増加し、1試合平均は2万9557人だった。

 交流戦が1球団18試合、全108試合になって3年目。1年目の2015年は、NPB全体で3,00万9990人、1試合平均2万7870人だったが、2016年はこれが318万255人、1試合平均2万9447人に増加、今季はその水準を維持した。開始から13年が経ち交流戦は野球ファンの間に定着したというべきだろう。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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