ダルビッシュ指導の名投手コーチ、大谷翔平の二刀流に寛容姿勢「私も見たい」

ナ・リーグでは投手も打者として貢献「それが本来の野球」

 マダックス投手コーチは「ナ・リーグでは、投手も打席に立ち、打者として貢献することも求められている。それが本来の野球」と指摘する。実際、ナショナルズは19日のマーリンズ戦で、先発投手ロスを代打起用、ロスは二塁打を放った。さらに、ロスは翌20日にも代走出場し、アウトになったものの二塁へスライディングする姿も見せた。控え野手が不足しているというチーム事情もあるが、投手の野手起用について、投手コーチとして何ら疑問を抱くことはないという。

 実際に大谷がプレーする姿を見たことも、寛容な発言に繋がっているかもしれない。2014年11月に行われた日米野球には、MLBオールスターチームの投手コーチとして来日。「素晴らしい才能を持つ選手。メジャーでプレーする姿を見てみたい」と絶賛する。「二刀流を辞めなければいけない時、どちらか選ぶべき時が来るまでは続けてもいいのでは」と、メジャー移籍が実現した後も二刀流が継続されることを願った。

 夢物語かと思われたメジャーでの二刀流実現だが、現役投手コーチが寛容姿勢を見せるなど、実現に向けてのハードルは徐々に下がっているのかもしれない。

【了】

佐藤直子●文 text by Naoko Sato

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