「涙をこらえてた」―隻腕の少年捕手が始球式に登場、見事な技術に感動の声

「息子が同じような状況に直面したら、諦めないでほしい」

 ジョセフの心を動かしたのは、テリー君が同じ練習を数え切れないほど反復することによって、現在のようなスムーズな動きをできるようになったのだという事実。そして、隻腕でも野球を続けているということだ。

「正直に言うと、涙をこらえていた。僕は今父親で、子どもは2歳なんだ。もし(息子が)同じような状況に直面したら、諦めないでほしい。ルークがそうであるように、息子も愛するものを追いかけてもらいたい」

 この日は、試合前の野球教室にも参加し、選手に指導を受けたというテリーくん。メジャーリーガーの心を揺さぶる“技術”、そして精神力が、そのプレーには凝縮されていた。

「野球教室で終わったわけではない。満面の笑みを浮かべ、彼は始球式で、殿堂入り選手であるオリオールズのジム・パーマーの球を受けた」

 MLB公式サイトは、最高の晴れ舞台となった始球式について、このように振り返っている。笑顔で殿堂入り投手のボールを受けるテリー君の動画は瞬く間に全米に広まり、称賛の声が集まっている。

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