1軍登録のハム大谷、“確認作業”山積 出場は代打濃厚、走塁に不安残す

栗山監督「確認作業がまだいっぱい残っているのは事実」

 日本ハムの大谷翔平投手が23日、本拠地での楽天戦を前に出場選手登録された。

 4月8日のオリックス戦で左太もも裏を痛めた大谷は、リーグ戦再開となるこの日の復帰を目指し、20日に1軍練習に合流。スパイクを履いてのベースランニングはまだ行っていないものの、栗山英樹監督が2か月半ぶりの1軍復帰を決断した。

「確認作業がまだいっぱい残っているのは事実。スタメン? いろいろ考えます」と栗山監督は起用法については明言を避けた。「投げることも進めるが、できることからやっていく。どっちが先になるかわからない。体の様子を見ながらになる」と日々状態を確認しながら起用法を探ることになる。

 すでにフリー打撃やブルペンでの投球を行っている大谷はこの日、全体練習開始前にグラウンドに現れ、故障後初めてベースランニングを行った。一塁駆け抜けとオーバーランを2本ずつ計4本。ただ、スパイクは履かず、アップシューズでの確認作業だった。全体練習のフリー打撃では37スイングで7本の豪快な柵越えを放った。

 福島チーフトレーナーによると、走ることに関して不安が解消したわけではない。「打つことは大丈夫ですが、スパイクを履いて走っていないので不安要素は多い。試合に出るのであれば、太ももにテーピングをして、悪化しないように準備させます」。まだスパイクを履いての全力疾走には至っておらず、現実的には、代打で走塁に制限をかけての出場になりそうだ。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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