ダルと名勝負演じた田中将大 評価再浮上、監督&同僚称賛「本当に鋭かった」
ガードナー「誰もが彼を今も信じている」
試合前まで14登板で5勝7敗、防御率6.34と安定感を欠いていた右腕の復活投球にジョー・ジラルディ監督も「今季ベストの投球だった。全ての球種が生きていた。スライダーはキレていたし、スプリットもよく変化した。速球には伸びがあったし、カーブもよかった」と賛辞を贈り、「田中がこういういい投球を見せてくれたのだから、どうしても勝ちたい試合だった。勝たなければならない試合だった」と勝利を喜んだ。
この試合を受けて試合のリポートを掲載した球団公式サイトはチームメイトのコメントを紹介。1失点した直後の9回裏に劇的な同点弾を放ち、田中の好投を勝利へとつなげたガードナーは記事の中で「マサヒロがまた軌道に乗ったのを見られて嬉しいよ」とエースの復活に歓喜し、「投球は本当に、本当に鋭かった。彼は今もマサヒロだよ、今もエースみたいな投球ができるんだ。この部屋にいる誰もが彼を今も信じていると思う。今日登板して、何が可能かを見せてくれたんだ」と大きな信頼を寄せている。
田中に勝敗はつかず、自身の連敗は止まっていないものの、5試合ぶりに被弾なしに投げ終え、完封勝利を挙げた4月27日のレッドソックス戦以来となる無失点投球も披露。防御率はいまだ5.74とエースとしては物足りない数字だが、この日見せた投球で現地での評価は再び高まりを見せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count