球宴ファン投票で広島から3人、菊池「新井さんがMVPを取れるように…」
2年連続2度目の鈴木、対戦したい投手は「三振の記録を作った則本さん」
7月14、15日に開催される「マイナビオールスターゲーム2017」のファン投票の結果が発表され、広島からは一塁手部門で新井貴浩、二塁手部門で菊池涼介、外野手部門で鈴木誠也が選出された。
15年に阪神から広島に復帰した新井は、通算8回目の出場に「規定打席にも達していないのに恐縮です。たくさん投票してもらって嬉しいし、投票してくれた人たちに喜んでもらえるようなプレーをしたい」と笑顔を見せた。出場選手では最年長になることが予想されるが、「精神年齢は若いですから」と気にする様子はなく、「公式戦と違って、ケース打撃は全く関係ない。ホームランでも三振でも、とにかく観ている人に楽しんでもらえるようなプレーをしたい」と抱負を話した。
2年ぶりにファン投票での出場となった菊池は「嬉しいし、光栄です。ホームランも打ちたいけど、オールスターはセ・パ問わずいろいろな人と交流できるので楽しみ」と喜んだ。対戦したい投手は「特にない」という菊池は「みんなで仲良く、元気良くやること」と楽しむ姿勢で「ケガをしない程度に、自分のプレーをできるだけやりたい。それで新井さんがMVPを取れるようにアシストしたい」と、並んで会見を受けた先輩を立てた。
昨年に続き、2回目の出場となった鈴木は「数多くのいい選手がいる中で、選んでもらえて素直に嬉しいです。周りは素晴らしい選手ばかりなので、その雰囲気を味わえるのはいい経験になる」と話した。対戦したい投手を聞かれ、「今年、三振の記録を作った則本(昂大)さん」と、楽天のエースの名前を挙げ、「侍ジャパンの時、守備位置から見ていて速いと思った。交流戦では対戦がなかったし、当てにいかず、三振を怖がらずに思い切りいきたい」と意気込んだ。「ホームランを打ちたいが、昨年は打つたびに『神ってる』と言われた。今年はしっかり打って(その声を)黙らせたい」と、最後は周囲の笑いを誘っていた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo