ソフトB石川、ハム戦で大谷に「投げてみたいような、みたくないような…」
パ相手&カード初戦で初先発、カギは「フォークをどれだけ投げられるか」
27日、ソフトバンク・石川柊太が日本ハム戦の初戦に先発する。カードの頭を任されるのは初めてとなるが「そんなに意識はしていない。初戦だからといって力むとマイナスになるだけ」と、これまでどおりの気持ちでマウンドに上がる。
5月31日の中日戦で初先発を飾った石川にとって、パ・リーグ相手の先発はこれが初めて。対戦するのは中田翔やレアードを有し、大谷翔平が1軍に復帰した日本ハムだ。交流戦前に中継ぎで3試合に登板し、対戦防御率5.40という成績だけに「あまりいいイメージはないです」と笑った。注目されるのは、打者として1軍に合流した大谷との対戦だ。
「投げてみたいような、みたくないような…。(大谷は試合に)出ない方がいいですけど、自分の球にどんな反応をするのかを見てみたいですね」
また、これからシーズン終わりまで続くパ・リーグ球団との対戦について「フォークをどれだけ投げられるか」だと語る。
「どれだけ落としきれるかが、パ・リーグの打者へのカギになると思います。試合になるとまだ落ちきれていないので、(甲斐)拓也の配球の中でも決め球の順位的には上がっていない。フォークがあればもっと楽になると思うので、決め球にしていければ」
150キロを常に超えるストレートと鋭い変化のパワーカーブ、スライダーで2勝を挙げてきたが、そこにフォークボールが加われば投球の幅は確実に広がる。パ・リーグ相手にさらなる白星を重ねるため、右腕は新たな決め球修得に挑んでいく。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura