日ハム1安打完敗 6点差で大谷を初起用の栗山監督「突破口を開かないと…」
反撃の糸口すら掴めず…栗山監督は試合後に開口一番「ごめんなさい」
わずか1安打での零封負け。27日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で、反撃の糸口すら掴めないままに敗れた日本ハム・栗山英樹監督は開口一番に「ごめんなさい。また一生懸命練習して打てるように頑張ります」と言葉を並べた。
初回に松本の中前安打、西川の四球で1死一、二塁の好機を作るも、中田、レアードの主軸が凡退すると、2回以降は凡打、三振の山。ソフトバンク先発の石川の前に7回まで12三振を喫し、今季最少タイとなる1安打で敗れ去った。
先発の高梨は初回に柳田、4回に松田、甲斐と3本の本塁打を許して、7回7安打6失点。今季6敗目となった右腕について、指揮官は「結果的にはそう(初回と4回だけ)なんだけど、いろんなことを高梨も感じたと思うんで、それが前に進む原動力になってくれると信じて、こっちは行くだけ」と語った。
6点差で迎えた8回には先頭の大野のところで、左太もも裏肉離れから復帰した大谷を、復帰後初めて、代打で起用した。結果は空振り三振に終わり「ゲーム勘ないところから、少しずつゲームに慣れていってもらうしかない」。出場選手登録した23日からの楽天3連戦では代打でも起用しなかった大谷を、6点差という状況で送り出したことについては「展開問わずって言うか、今日は展開だよね。あんだけ誰も打てない時に、まず何か突破口を開かないといけないっていう最大限の努力の中で出した」と説明した。
復帰4戦目にして、ようやく実戦復帰を果たした大谷。「少しずつ色んなことを進めていかなきゃいけない。二刀流の選手が自分らしくやるためのステップを踏み出しているわけなので。こっちはステップをちゃんと考えてやっているつもり。本人とも今日話はしたし、大丈夫だと思うんで。しっかりやってくれる」と栗山監督は言う。3連敗となったチームにあって、背番号11の復帰が、チームの浮上のキッカケとなるだろうか。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani