痛烈打球に豪快ダイブ、名手が「極上守備」 ヒット“損“したハーパーは憮然
1試合2つの超美技を見せたバエス、MLB公式サイト「ブライスは不満」
カブスの若き名手、ハビアー・バエス内野手が26日(日本時間27日)のナショナルズ戦でブライス・ハーパー外野手のヒットを“強奪”する美技を披露。華麗なダビングキャッチに「極上の守備」と称賛の声が上がっている。
カブスの1点リードで迎えた3回、ハーパーが右腕バトラーの速球を捉えると、痛烈なライナーが三遊間へ飛んだ。レフト前に抜けるかと思いきや、ショートに入っていたバエスが豪快なダイブ。完全に宙に浮いた状態で体をいっぱいに伸ばし、打球をつかみ取った。
地元テレビの実況は「バエスが捕った。バエズがブライス・ハーパーの打球をもぎ取った」と絶叫。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「ハビアー・バエスはがブライス・ハーパーの打球を跳躍捕球、ブライスは不満」とのタイトルでこのプレーを特集した。
昨年は守備職人が表彰される「フィールディング・バイブル・アワード」の複数ポジション部門で栄誉に輝いたバエズ。だが、記事では、24歳の名手がこの日は正遊撃手ラッセルの休養のためショートで先発していたことに言及。「そして、これを成し遂げた」と動画も掲載している。
ヒットを損した形となった若きスーパースターのハーパーが、憮然とした表情を浮かべたことから「ブライスはバエズの極上の守備をどう思ったのだろうか。彼はあまり気に入らなかったようだ」と指摘。そして、「日常生活における浮き沈みを考えると、我々はブライスの反応に共感できることがあるのではないだろうか」と、美技の“被害者”となったハーパーの態度に理解を示している。
この試合では、上原浩治が登板した8回に遊撃の定位置から三塁ファウルゾーンまで激走し、飛球をフェンスギリギリでスライディングキャッチしたバエス。この場面では圧倒的な守備範囲でファンから喝采を浴び、上原も脱帽で感謝した。カブスはこの試合、最後は5-4で辛勝。バエスの2つの美技がチームを救った。