防御率0.00継続する楽天・福山の凄さ 過去のシーズン自責0とNPB記録の期待
シーズンを通して出場しての防御率0.00は皆無
2012年の阪神・岩本輝は開幕から2軍暮らしで9月9日に1軍に昇格。以後シーズン終了までに3試合先発して無失点に抑えた。
他の投手も出遅れたり、途中で故障などで2軍落ちするなどして、稼働期間が短く、結果的に自責点0に終わったものがほとんどだ。今年の西武・大石達也も4月28日を最後に2軍落ちし、約2か月登板できず。6月23日に再昇格している。
現時点での福山のようにフルシーズン出場して防御率0.00は、NPB史上では皆無だ。常識で考えれば、いつかは自責点がつくと考えるほうが自然ではあるが、期待がかかる。地味ながら偉大な記録が継続されている最中なのだ。
首位を走る楽天は、これから厳しい試合が数多く待ち受けている。28歳の右腕がどこまで自責点0を維持できるか、注目したい。
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広尾晃●文 text by Koh Hiroo