田中将大2戦連続QSで9戦ぶり白星権利、6回6安打2失点と粘投を打線が援護
5月9日レッズ戦以来、自己最長8試合連続勝利から遠ざかる
今季6勝目を目指すヤンキース田中将大投手が28日(日本時間29日)、敵地でのホワイトソックス戦に先発。6回を投げて6安打2四球5奪三振2失点(自責点2)で、勝利投手の権利を持ったまま降板した。
ホワイトソックス先発ロドンが立ち上がりに崩れ、味方打線が初回に3点先制に成功したこの日。田中自身、制球が乱れるなど本調子とはいかなかったが、粘投した。初回は1死からカブレラに遊撃内野安打を許すが、後続を打ち取って無失点。2回は2死一塁から内野安打と四球で満塁としたが、最後はサンチェスを遊ゴロに仕留めて凌いだ。
3回1死からは3番アブレイユを3球で空振り三振に仕留めるも、暴投で出塁。1死一塁としたが、続くA・ガルシアの痛烈な投手返しをグラブで止め、1-6-3の併殺。4回は11球で3者凡退とした。
失点したのは3-0で迎えた5回だ。先頭ナルバエスに左前打を許すと、続くエンゲルにフェンス直撃の中越え二塁打、サンチェスに四球で無死満塁のピンチを招く。ここでカブレラに初球を左前に運ばれて2者が生還。無死一、二塁からアブレイユを遊ゴロ併殺とするが、A・ガルシアに死球を当て、2死一、三塁。なおも同点の危機だったが、最後はフレイザーを遊ゴロとし、1点リードを守り抜いた。
すると、直後の攻撃で打線が爆発。ジャッジの27号2ランなどで5点追加に成功した。6回のマウンドに戻った田中は、スローカーブを有効に使った組み立てで3者連続三振とし、101球(63ストライク)でマウンドを下りた。
田中は5月8日(同9日)レッズ戦で5勝目を挙げて以来、この日までキャリア最長の8試合連続勝利なし。1シーズンで5連勝後に5連敗した投手は、1913年以来球団史上3人目という珍しい記録でもあった。
前回登板となった23日(同24日)レンジャーズ戦では、ダルビッシュ有投手と投げ合い、8回3安打無失点の快投を見せたが勝敗は付かず。2戦連続クオリティスタート(QS、6回以上自責点3以下)としたこの日は、6点リードで勝利投手の権利を得て降板となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count