田中将大9戦ぶり6勝目、雨にも負けず6回2失点、ジャッジ27号など打線援護

2戦連続QSで復調アピール、序盤制球乱れるも試合を作る

 ヤンキース田中将大投手が28日(日本時間29日)、敵地でのホワイトソックス戦に先発。6回を投げて6安打2四球5奪三振2失点(自責点2)で、今季6勝目(7敗)を挙げた。前回23日(同24日)レンジャーズ戦に続き、2戦連続クオリティスタート(QS、6回以上自責点3以下)をマーク。制球が定まらない場面もあったが粘投、打線の援護にも助けられ、12-3で勝利。5月8日(同9日)レッズ戦以来の白星を手に入れた。

 ホワイトソックス先発ロドンが立ち上がりに崩れ、味方打線が初回に3点先制に成功したこの日。田中も制球を乱す場面が見られたが粘投した。初回を無失点で切り抜けると、2回は2死一塁から内野安打と四球で満塁としたが、最後はサンチェスを遊ゴロに仕留めて切り抜けた。

 3回1死からは3番アブレイユに振り逃げされ、1死一塁。だが、続くA・ガルシアの痛烈な投手返しをグラブで止め、1-6-3の併殺に取った。

 4回を11球で3者凡退とすると、3点リードの5回に試練が訪れた。先頭から左前打とフェンス直撃の中越え二塁打、四球で無死満塁のピンチ。ここでカブレラに初球を左前に運ばれて2者生還を許した。2死後に死球を当て、なおも一、三塁と同点の危機だったが、最後はフレイザーを遊ゴロとし、1点リードを守り抜いた。

 何とか逃げ切った田中の粘投に呼応するかのように、6回の攻撃で打線が爆発。ジャッジの27号2ランなどで5点追加に成功し、一気に6点リードに広げた。6回のマウンドに戻った田中は3者連続三振で締め、101球(63ストライク)でマウンドを下りた。

 この日は、昇格したばかりの新人アンドゥハーとウェイドが先発に名を連ねるフレッシュな顔ぶれとなったが、共にメジャー初安打初打点を記録。マウンド上の田中を盛り立てた。

 田中は5月8日(同9日)レッズ戦で5勝目を挙げて以来、この日までキャリア最長8試合連続で勝利に恵まれていなかったが、約1か月半ぶりに白星を手に入れた。2戦連続QSで復調をアピールする投球内容となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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