「君は現実?」 NO1三塁手が「ほぼ横たわりながら」一塁へ驚愕ノーバン送球
アレナドが衝撃のスーパープレー、一塁へ「膝つき」ならぬ「尻つき」で送球
メジャーNO1三塁手が見せた衝撃のスーパープレーが米国で話題となっている。強肩内野手による「膝つき送球」は稀に見られるが、ロッキーズのノーラン・アレナド内野手はなんと「尻つき送球」で一塁にノーバウンドでボールを送る驚愕のプレーを見せた。
28日(日本時間29日)の敵地ジャイアンツ戦。ロッキーズ2点リードの場面で、ジャイアンツのブラックの痛烈な打球が三遊間へ飛んだ。すると、アレナドが猛然とダイビング。何とかグラブで止めると、わずかにこぼれたボールを這いつくばるようにして右手で拾い上げ、回転し、そのまま尻を地面についた状態で一塁へ送球した。
「尻つき」で、しかも体の重心は後ろにかかった状態で倒れ込みながらの送球だったが、ボールはノーバウンドで一塁手のグラブへ。ブラックは間一髪でアウトとなった。
昨年までデビューから4年連続ゴールド・グラブ賞に選出されているアレナド。これは、メジャーではイチロー(当時マリナーズ)以来2人目で、ナ・リーグでは初の快挙だった。そんな名手の今回の超美技について、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「ノーラン・アレナドはアメージングなダイビングキャッチをして、座った状態から送球してアウトに仕留めた」と特集している。
「いまや、ノーラン・アレナドの驚くべき珠玉の守備に慣れっこになっていると思う人もいるだろう。我々の感覚は彼のアクロバティックな守備と力強い送球を前にすっかり鈍ってしまっていると。しかし、彼が水曜、ジャイアンツとのデイゲームで示したように、それは全く事実無根だと言える」
これまでアレナドが見せてきた数々のファインプレーの中でも特筆すべきものだったと言及。美技の様子を「やつれたトレジャーハンターのようにボールをはいつくばって追いかけると」~「彼は文字通りほぼ横たわりながら投げた」と描写した。そして、「これにはジャイアンツも驚くしかなかった」と、対戦相手のジャイアンツの公式ツイッターまでもがこのプレーについてツイートしたことも紹介している。
MLB公式サイトのツイッターは「君は現実のものか、ノーラン?」と動画を投稿。地元テレビの解説者が「なんてプレーだ。なんてプレーだ」と繰り返すほどの驚愕の美技だった。2年連続本塁打&打点の2冠に輝いてるアレナドは、打撃でも4打数2安打と気を吐いたが、ロッキーズは3-5で逆転負けを喫した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count